グレッグ・マキューンの『エフォートレス思考』の感想。
印象に残ったポイント3つ。
- ゴミをつくる勇気を持つ。
- 必要最低限のことをする。
- 信用はコスト削減になる。
ゴミをつくる勇気を持つとは完璧主義に陥らないってこと。
成功するためにはたくさん失敗を積み重ねる必要がある。
だから何もしないよりは、たいしたことがなくてもやってみたほうがいい。
僕の好きな齋藤孝先生も毎月本を出版してるんじゃないかっていうぐらいの多作ぶりだ。
そんな先生でも、いいものを作ろうと思うあまりなかなか卒業論文が書けなかった。
でも8割ぐらいの完成度でいいと思うことでようやく書き始めることができたそうだ。
僕自身も音楽を始めたキッカケは美輪明宏さんで。
美輪さんがコンサートのMCとかで「今の音楽は耳からウ○コ💩食べさせられてるみたい」って言うのを聞いて、いい音楽を作るんだ!って燃えていた。
でも消費者の立場では好き勝手言えても、いざ自分が作り手側に回ると自信がない。
だから、いい悪いなんて誰かのKPI・価値基準で、たいしたことなくても発表してみようぐらいの気持ちでいいんじゃないかな。
そして、必要最低限の手順を抜き出す。
ブログを書くのに必要な作業は「文章を書いて、投稿する」の2つの作業だけだ。
ついついデザインに凝ってしまったり、他人の反応やフィードバックなど余計なことを考えてしまいがち。
作曲も同じ。
すぎやまこういちさんは「音楽は2音で作れる」と言っていたそうだ。
当時ゲーム音楽は3音で作るしかなく、1音は効果音で使うから2音で作曲していた。
せっかくメロディーが閃いても、「DTMで形にするのめんどくさいなぁ」とか、「もっとアレンジを凝らないと人に聴かせらないなぁ」とか、なかなか前に進めなかった。
でもコード進行とメロディーだけでも十分なんだ。
最後に信用はコスト削減になる。
不信感があると監視し合ったり、さまざまなコストがかかる。
働き方も変化してきている。
大きな組織に人が集まるというよりは、個人が信用を稼ぐ。
そして個人と個人が信頼関係を結ぶことで、モチベーションの高くてコストの低いチームが出来上がる。
前にも書いたけど、「信用のある社会ではお金はただのコスト」でしかない。
まとめ。
「知っていても言わないと意味がない。」
当時テレビ局のADをやっていた時に、制作会社の社長から言われた一言。
たくさん音楽を知っているのを買って雇ってくれたのに、会議でなかなか発言ができない。
どこに需要が転がってるか分からないから、発信することが大事なのにブログが続かない。作品を発表するのに抵抗がある。
まずはゴミをつくることから始めてみるのもいいかも。
ちゃんちゃん。